2019年4月17日 (水)

ヨナタンブログに引き継ぎです

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長年の間「松原工房うつわ日記」をご愛読いただき、本当にありがとうございました。

松原工房代表のおくだの新しいお店「ヨナタンストア」のブログが開設されました。
松原工房の思い出や、松原精神を引き継ぐ食器に対するさまざまを発信してゆきます。

 

どうぞこちらからご覧ください。

 

ああ、それにしても松原工房、楽しかったですね!

みなさんと同じ時代を過ごせてよかった!

 

 

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2019年4月 2日 (火)

<特別寄稿>あなたと私と、そして松原工房と。

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心の扉

水色と水玉のドアノブを押して入った店で、私を迎えたのは天井からリズミカルに吊るされた色も形も様々なランプシェードたちでした。それは商品のようにもみえ、閉店したと言われなければ、今朝も今から開店しそうな雰囲気さえ漂っていました。整然と片づいた部屋の片隅には、小さな空き箱に入った小物類が顔をのぞかせていて、その中にカギのオーナメント見つけました。カギは私が自分を手にするのを待っていたのでしょう。誘われるままに手にしたカギを手のひらにそっと握りしめたら、一瞬のうちに、いろんな思いがこみ上げてきました。

 

一人目のあなた。

2000年の夏、陶商・F家のご厚意で私は波佐見で数日を過ごしました。食器産業を通して近代窯業の産業構造改革を研究するという壮大な目的を抱いて、東京の卸商社を辞めて進学した京都の大学院修士課程1年目のことでした。

F家のFちゃんは、東京時代のライバル会社の営業マンで、私たちは互いに競い合いながら、時代の最先端をゆく、おしゃれで、トレンディーな生活雑貨を売って、売って、売り歩いていました。しかし、程なくそんな時代は、はじける時を迎え、折しもFちゃんは実家の都合で東京を去り故郷に帰っていきました。それでもまだ私はひたすらに、「良いものを作れば、私が売るから」と、メーカーさんに激を飛ばしながら迷走し、次第に仕事にも人生にも、いっぱいいっぱいになり、仕事を辞めました。

大学院への進学は各方面への言い訳とするには好都合の大義名分となりましたが、一方で、少し不穏な思いもありました。どうせなら人生の最後に有り金を全部使って一番無駄なことをしてみよう、といった危うい感情もどこかにありました。勉強が好きなわけでも、研究にすごく興味があるわけでもなく、とにかく今居るところ以外のどこかに行かなくてはと、東京を逃げ出して飛び込んだ先がそこだったのです。

そんなある日、突然、しばらく振りにFちゃんから電話があり、その時初めてFちゃんは自分が波佐見という町の陶商の4代目であることを話してくれ、私の研究に波佐見が役に立つならいつでも協力をすると申し出てくれたのです。

驚きました。そして、私は波佐見と出会ったのです。

 

二人目のあなた

 行けども、行けども広がる田園の中に点在する煉瓦の煙突が、波佐見がやきものの町である証をみせていました。有田のように街道沿いにやきものを売るお店が軒を並べ、有名な陶磁器製造所の看板が掲げられることもなく、そんなところが波佐見の産地としての個性に通じているのだと、率直に感じました。わずか数日の滞在ぐらいでは波佐見の何たるかを知ることなどできる訳もなく、「また来よう」と思いつつ、心を残して京都に戻り、それでも何とか修士論文『やきものにおける産業創生』をまとめました。

大学院修了後の私は30代半ばでした。仕事はなんとかなると気楽に考えていましたが、就職のあてはなく、非正規雇用の仕事をいくつも掛け持ちしながら生活費を稼ぐことに必死の毎日が始まりました。時はまさに大不況期で、社会人時代、大学院時代の苦しくも働くこと、学ぶことに手ごたえを感じて生きていた日々は、瞬く間に遠のき、いろんなことが色あせ、萎んでゆくように思えていました。

あてもなく、ふわふわとした自分に不安な時を過ごしていた頃、奥田容子の作品に出逢いました。大学院を経て作陶活動に入った奥田は、やきものの器を単に陶芸作品として造形するのではなく、人間の社会生活も窯業技術も進化した現代においての「やきものづくりとは何なのか」といった根幹的な問いかけをやきもので造形する現代アートのアーティストとして、現代陶芸の若手の中で頭角を現しつつあったのです。

そんな彼女から「ねえ、やきものをつくる私と、やきものを研究するむとうさんとで、やきものこと、もっと勉強せえへん」と誘われ、奥田の小さなアパートの部屋の片隅を研究室にして、ささやかな二人勉強会が細々と始まりました。研究会を何回か重ねたある日、奥田は「私、アーティストって呼ばれるために大学まで行ってやきものをやったんじゃない。私、やきものを一生の仕事にしたいと思って選んでんから、私、食器屋になる。」と言いましたので、「奥田、行け!」と私はいいました。

その門出に私たちは二人修学旅行をしました。京阪電車で大阪にゆき、中之島のどこかで昼食をとり大阪市立東洋陶磁美術館を訪ね、それぞれに「あーだ」「こーだ」と言いながら二人で一緒にやきものをみる時間を過ごし、仕上げに京橋の串揚げ屋を数件はしごして、終電に駆けこみ、その後の記憶は飛んでしましました。

程なく、奥田容子は食器屋になるために有田へ旅立ちました。

 

三人目のあなた

 「むとうさん、私、有田でね、おおたちゃんという、やっぱり京都からきた女の子と出会ってん。おおたちゃんはね、ものすごく轆轤が上手やねん、ほんまきれいやねん。なんぼ頑張っても、私は、轆轤はおおたちゃんにかなわんと思う。ほんでね、二人で食器屋をすることにしてん。」と、ある日、奥田が電話をくれました。

「おおたちゃん」なる女子は、「作るのはええんやけど、売ることを考えたりすることは苦手」とお仰るようで、奥田が絵付けや商品企画、販売をやることにして、二人が住んでいた松原アパートで松原工房という食器屋を始めるというのです。私はその話を聞いて近代陶芸の新たな道を開いた陶芸家・板谷波山とその轆轤師・現田市松のことが頭に浮かび、「なんか、すごいことが始まった」と、ひとり勝手に舞い上がり、心の鼓動が早くなったことを覚えています。

のちに、初めて手にした松原工房の小さな杯は、高台からの素直な曲線に導き出されて反り返った薄い生地が、綺麗に口を開き、手乗りが軽く無駄のない形なのに、磁器にありがちなおすましした感じがなく、素直に手に馴染みました。いわば、これが「おおたちゃん」こと、太田祐子と私の初めての出逢いでした。彼女の技の確かな可能性を私自身も実感し、それをいち早くみとった奥田の審美目に今さらに感心しました。同時に、太田が若いのに技量と度量のあるつくり手であることに、さらに感心しました。

二人の女の子たちは本気で食器屋になるのだと、私が確信したのはこの時でした。

 

先週のこと

ほぼ19年振りに私は波佐見と有田を訪れていました。平戸から有田に移動する松浦鉄道の佐世保辺りで、思い立って実に67年振りにFちゃんに電話しました。突然の再会にも関わらず、満面の笑みで迎えてくれ、その上、その夜は奥田と太田の門出を祝う宴席まで用意して下さったのです。私たちは鯉のあらいと伊万里牛に途切れることなく箸をのばし、これまた一瞬も途切れることなくお喋りに花を咲かせ、至福のひと時を過ごしました。

実は4人が一緒に会うのはこの時が初めてだったのです。それぞれに個別な用事で会うことはありましたが、太田と私も、私の記憶が確かなら三度目です。それでも、故郷の同窓会に集まったような、不思議な安堵感に全員が包まれていました。

翌日は奥田と太田が展開した松原工房の活動を九州陶磁文化館で締めくくるという趣旨のもと、二人と私はS水氏のご案内で、カメラマンS野氏を同行し、修学研修会をしました。この日は同館の名誉顧問O橋先生にもお目にかかることが叶い、私たちは、O橋先生にたくさんのお話を聞いていただき、沢山のお励ましの言葉を頂き、嬉しかったです、有難かったです。

興奮のうちに時間がすぎ、気が付けば奥田とS野氏は何度も何度も振り返り手を振って、走っては振り返って、手を振って、木立の中に消えていました。奥田が着ていた鮮やかなエメラルドグリーンの服が残像のように何度も何度もぼやける瞳の中に映りました。

次の日、奥田容子は新たな時代を拓くため下川へ旅立ちました。

 

四人目のあなた様へ

奥田が京都を旅立ち16年、奥田と太田が松原工房を創業して13年、これほどの歳月がありながら、私はその間、どうして一度も波佐見を訪れることができなかったのだろうと、松原工房の閉業を奥田から告げられて以来、ずっと考えていました。もはやもう、私にできることは、自分が体験することが叶わなかった松原工房の活動を、奥田の言葉やかつて見たブログを頼りに想像するばかりです。

しかし、この文章を読んで下さっているあなた様は、松原工房の活動に実際に参加してきたお方と思います。奥田容子からの最後のお便りに見るように、松原工房の食器は多くの人々の暮らしを彩るとともに、それらを手にした一人ひとりの人生を変える契機となったのではないかと私は考えています。

私はかつて、食器や調理道具を売る仕事をしていました。器や鍋はひとつ、二つなら小さくて可愛いし、重くもないのですが、商社の販売量は話が違います。器や鍋がぎっちり詰まった段ボール箱は石のように重く、それを何箱も納品し、並べるのが常の仕事でしたので、こんなことなら、おなじ石なら宝石とか、小さくて値の張るものを扱う仕事を選べばよかったと、何度も思ったことでした。

でも、ある時目にした雑誌に、子育て奮闘中のママの投稿がありました。ずっと欲しかった食器をバザーでみつけて買い求め、家族の食卓が笑顔に溢れ、自分も幸せな気分になったという内容でした。その記事を読んで私は思いました。食器屋の仕事はいい仕事だと。人間はどんなことがあっても、ごはんを食べて生きています。落ち込んだり、つらいことや悲しいお別れがあって、泣きはらした顔でも、器の中の食べ物を覗き見れば、料理を一口、口に運べば、体の中から何か温かなものがふつふつと湧いてきて、いつしか顔がほころび、ほっとします。家族や親しい人、恋人と囲む食卓であればなおのこと、器の上にはいつも人の笑顔があるのです。人々の日々の暮らしの幸福のひとつ、ひとつに寄り添うことができる、こんないい仕事はそうそうないと、心から思ったのです。今でもそう思っています。

あなた様は、私の知らない松原工房の目撃者です。きっと一度や二度は、松原食器を囲みながら、そこはかとない幸福感に包まれたことがあることでしょう。今、あなた様のお手元にある松原食器は、あなたがひと目惚れ、あるいは何度も通い、熟慮して選んだ器たちだと思います。それにどんな料理を盛ろうか、誰と何時使おうか、春には菜の花のおひたしを、夏には冷奴を、秋には秋刀魚を、冬にはふろふき大根を、と献立は広がります。

そして、自分の生活を彩る素敵な器を壊さぬように、欠けさせぬようにと、食事の支度や洗い方、しまい方に心を配るようになったのではないですか。一つの食器がそれを手にした人の人生にもたらす変革は、実は自覚している以上に大きなものです。コンビニで買ったお惣菜やお弁当の一品を松原食器に盛るだけで、口福だけではなく、目福も加わり、触感も新たな刺激が加味され、総じて味わいがより増したはずです。さらに料理をしたり、食事を楽しむため、何気ない日常の時間の使い方も変わったのではないですか。

松原食器の到来によりあなた様の一日の生活の時間のうち、約5分間が食事に関わることに傾いたとしましょう、一年で約30日相当を自分の命を養う時間とすることができてきたのではないですか。

松原工房はあなたの人生に本気で寄り添い、彩っていく食器屋でありました。

 

未来を拓くカギ

先週の波佐見と有田での邂逅の数々を経て、私は時を重ねて何かを育むことは、なんと幸せなことなのだろうかと、あらためて、つくづくと思っています。「人間の生活」にとって「やきもの」は不可欠な要素として存在しつづけてきたことを再び認識する機会ともなりました。仲間たちとの再会、そして別れは、それぞれの日常においての新たな関係の始まりでもあります。あなたと私と、松原工房は、松原食器を通じて、今までも、これからもどこかしらで、何らかのかたちで、めぐり逢っているのです。その意味で、私たちは互いに不可欠な存在となっているのです。そんな思いが、松原工房の活動の目撃者とはなれなかった私にとっての一つの答えになりました。

松原工房は閉店しましたが、13年前に開店した松原工房の扉は、あの日以来ずっと開いたままです。松原工房の活動は、あなた様の、皆様の暮らしの中で、これからも育み続けられていくからです。

それに、カギは私が持っていますので。いずれまた、お逢いしましょう。ごきげんよう。

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武藤夕佳里

某財団記念館主任学芸員
植彌加藤造園株式会社庭園研究開発室研究員

 

 

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2019年3月31日 (日)

松原工房代表・おくだから最後のお便り

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奥田容子です。北海道上川郡下川町におります。

3月31日日曜日、外の気温は-8°
窓からみえる景色は雪が真白で空は青く、
静けさと明るさの世界の中でこのブログを書いています。

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どうしたら大きい傘下に入らずに、自立できるか。
身長147cmしかない日本人の女がどうやったら皆と対等に,自由に生きて行けるか。

私がずっとしてきたことは、
大学で学んだ「自由自治」のスピリッツを実社会で実践する事だったのだ、と思います。

 

この10数年はブログやSNSが発達した時代だったので
はからずも時代の恩恵を受けることができました。
インターネットは自由のためのツールです。
誰の検閲も編集も受けず、こうしてみなさんに直接、声を届けられたり、思いをつなげることができました。
それが自立につながりました。
これまで無料で使わせてくれたココログ、ありがとう。
ずっと読んでくれて本当にありがとう。

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私は変化を恐れません。
いえ、正確に言うと私だって変化は怖いです。
でも恐れないようにしたいと思います。

時代は、よくなっています。
あんなこともこんなことも10年前にはできませんでした。

父は21年前にガンで亡くなりましたが、本人告知のされない時代でした。

自分の死を自分で承知できないというのは
さぞ悔しい事であっただろうとおもいます。

 

とどまることは簡単です。
日本ではそれが価値につながります。すぐ老舗になるし。
我慢することは可能です。
ことさら女性はそれが美徳とされます。

 

けれど私は自由に生きていたい。
美しいもの、楽しいことをどこまでも追究し、
先人に学び、勉強し、あとから来る女の子が
少しでも楽になるように、道を切り開きたい。

それが人間の使命だと信じるからです。

食器の道を選びました。
ひとがものを食べるかぎり、かならず暮らしによりそう道具です。

時代や文化を如実にあらわすツールです。
時代や文化をよく見つめながら、
けして迎合しない、リードするようなものを作りたいと願ってきました。

でないと私たちの道具はマーケティングによって決定されてしまう。
安いとか、流行とかで惑わされ、
どこかの誰かのお得になってしまうような消費は、最後には全員を苦しめると思います。

服を選ぶように軽やかに食器を選び、日々の家事をラクに、楽しくするもの。
日本の陶磁器生産の歴史や技術を映し出すもの。
そんな食器をつくりたい、とおおたさんに
京阪電車特急の中で話したことを昨日のことのように思い出します。

すぐにその気持ちをわかってくれるたくさんのお客さんに支えられました。
やりたいことをやりきりました。とても幸せです。夢は叶いました。

生産者の目を離れない作り方で、手の中に収まる販売網を作りました。
毎日毎日必死に作り、必死に売り、発信してきました。
とても楽しかった。
けれどもこのやり方では心身ともに本当に消耗し、
長生きできないということがわかりました。
持続性がないスタイルは、もう時代遅れだと思います。

2014年頃から心身ともに本当に余裕が無くなり、
お客さんからいただく愛情や声掛けさえも負担になってしまうような日々でした。
スタッフや身内に暴言を吐いたり、壁を蹴破ったり、モノを投げたりしていました。
現場を目撃してしまったお客さんもたくさんおられますが、
その方達が今でもお客さんでいてくださることが
本当にありがたく、恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

子どもにその矛先が向かないうちに、環境を変えなくてはいけません。

少し整えて、休んで、
新しい時代の奥田容子を楽しみにしていて下さい。

やりたいことをやりきりましたが
まだまだやりたいことはたくさんあります。
北海道は日本ではありません。
行政は日本ですが、ここはアイヌの土地です。
違う文化と気候の中でもう一度、クラフトを
見つめ直すような仕事がしたいと思っています。

世の中を斜め下から睨みつけることしかできなかったフリーターの私たちを
食器屋に、一級技能士に、伝統工芸士に、社長に、人の親にしてくださったのは、
このブログを読んで下さっているみなさんです。
松原工房のお客さんにはたくさんのことを教えていただきました、
応援というものがこんなに力のあるもので
応援している本人たちにもエネルギーを与えるものなのだと、
私ははじめて知りました。
落ち着いたら私も誰かのファンクラブに入りたいと思います。

最後に名前を出してお礼を言いたい方がいます。
えこひいきお許し下さい。

Kae

母たえこ。
いつも苦しい時に資金援助してくれました。
ずっとブログを読んで、応援してくれました。
開業時、「最初は小さい店が大きなって行くんがかっこいいんちゃうか?
ほら、アップルゆうの?。あれかて最初はガレージやったんやろ?」

あの言葉がその後の道を決めました。
私も子どもに金と金言(のみ)を与える親になりたいと思います。がんばります。

 

オランダの花やさんのまいちゃん、ムックのおかちゃん。
他人や社会のために仕えるのが仕事だという事を、2人から身を以て学びました。
そしてしっかり身を守らないと死に至るということも教えてもらいました。
生きて行くことは、美しく、そして厳しい。
ありがとう、一生仲間です。

 

ヒイラギのかえちゃん。
小売りのド根性、店を守る気概などを
2人で教え合いながら、お互いのステージアップをしてきました。
たった一人で店を切り盛りする姿は、近未来の私だ、と
かえちゃんからすべてを盗み取るつもりで接していましたが、惜しげもなく見せてくれてありがとう。
仕入れ先や掛け率や売上まで共有できる仲間はこの先もなかなか現れないと思います。
本当にいろいろありがとう。かえちゃんのおかげで次に行けます。
顔も似ているのがなんか面白かったです。
若く見えますがまあまあ年なので、体には気を付けて下さい。

 

そして私の周りには何人もの
「止めない男」がいて、彼らが私を走らせてくれました。
(大竹しのぶみたいでかっこいいでしょう)

ごはんを作って育児をしてくれたさのさん。
さのさんはすごいですが、さのさんの両親が男女平等主義者だったのが
そもそもだとおもいます。いい息子にしてくれてありがとう。
次のステージは一緒にがんばりましょう。

 

波佐見の父、ゆいちゃん。
近くのお世話焼きのおっちゃんでしたが、地域社会でうまくやる技術をすべて教えてくれました。
時に本気でぶつかった時は、必ず私の意思を尊重してくれました。
いつも波佐見町民に私たちの事を自慢し、よそ者を大事にしない社会に未来はない、と大きな声で
叫んでくれました。
私が結婚した時期はおおたさんをしょっちゅう食事に誘い、
おおたさんの伝統工芸士認定の時にはなぜか私を褒めちぎってくれたり
常に2人がバランスをとれるよう気遣ってくれました。

ゆいちゃん自身は九州男児そのものなのですが、なぜか私には女らしくしろというようなことは一言も言わず、
「工房に簡易ベッドを置け。そしたら家に帰らず仕事できるぞ」というアドバイスを
真顔でしてくれた時は爆笑しました。当時私は新婚だったのですが。
ゆいちゃん自身も猛烈に働いた時代があった人だからわかってもらえたのだとおもいます。
ゆいちゃんは長年のツケを払うように、体のいろんなところに不具合が出ています。
どうか、穏やかに、体に痛みがでないよう、元気でいてくれることを心から願っています。

 

経営も経理もグッチャグチャの私がいつも真っ先に相談していたのは
司法書士くらしなさんと税理士せがわさんの男子でした。
彼らは専門知識があり、かつ私のファンであってくれました。
大事な時にはいつも「止めない」言葉をくれました。
「何かの時は、自己破産手続きをはりきってしてやる」
「こんなお店、ほかにない。よくがんばりました」
士業とは現代のサムライであります。守ってくれてありがとう。

 

それから松原工房のハスのデザインと初期ロゴのデザインは
宮本卓郎君でした。2007年に自ら命を絶ちました。
遺書に残された「幸せになって下さい」のメッセージを
私たちは果たしましたよ!来世でまたあおう。

 

そしておおたさん、

お互いの真の価値がわかるのは
たぶん10年後だな、またあおう。

 

死ぬなよ。

 

松原工房
奥田容子

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松原工房工場長・おおたから最後のお便り

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みなさんご無沙汰しております、おおたです。
先日の千秋楽が無事に終わり、今はストアの引っ越しやら整理整頓をしている毎日です。
少しゆっくりできたので顔色もよくなってきましたよ。


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しかし千秋楽、すごかったですね!
作った製品の量もお客様の人数もetc、、何もかもが過去最高だったのではないでしょうか?
今まで13年間の集大成として最高の締めくくりとなりました。
これまで応援して下さったみなさんのおかげです。改めてありがとうございました。

13年間振り返ってみると、月並みな言葉ですが本当に「あっという間」でした。
しかし中身は濃厚で無駄な時間は1つもなかったように思います。
この先ろくろを生業として生きていく自信にもつながりました。

おくださんと出会ったことがきっかけで松原工房がスタートし、
んなにも沢山の方々と泣き笑い喜びを共有できたことは宝物以外なにものでもありません。
つらいこともたくさんあったけど、松原工房のおおたとしてやってきた私は幸せものだなとつくづく思います。


たくさんの勉強と貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。
今はお世話になった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

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↑高速お包み中。

そうそう!千秋楽VTR素晴らしかったですね!
振り返ってみると全ての出来事はつながっているのですね。
そしてこの先もつながっていくのでしょう。
ということは、松原工房がなくなってもみなさんとお会いできる日がまた来るのですね。

どんな形かわかりませんが、その時は
今よりもっとステキなオバハンになって登場できるように
今後も精進していきたいと思います。

最後におくださん、
松原工房の座長として13年間おつかれさまでした。そしてありがとうございました。
今回もなんだかんだ言ってやっぱり最後には出来上がってしまいましたね。


というわけで、
それではみなさんまた会う日まで、、
ごきげんよう。



松原工房
太田祐子

 

201009

 

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2019年3月30日 (土)

松原工房のいよいよおしまい

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大変です、いよいよ明日、松原工房は解散です!

 

それにしても怒濤の千秋楽を終え、翌日は仮死状態、
むくっと起き上がってストアの猛烈な引っ越し!備品の処分!
ネットストアで販売した製品の取り分け!お礼参り!
そして最後の社員研修プチ旅行(このことはまた後日)!VIP接待!
などを3日間で行い、
もう死ぬんじゃないかと本気で危機感を感じながら
荷物をスーツケース3つにぎゅうぎゅう詰め込んで、
とりあえず飛行機に飛び乗ったら

機内でプリキュアが噴水のようにゲロ吐きました。(地獄)

 

現在、おくだは北海道下川町におります。ぜえぜえ。

 

私は空港と銀行で、よく
「大丈夫ですか」と聞かれてしまいます、、、

 

 

年明けから、保活もしていたんですよ、、
入所が無事決まったので
プリキュアを保育園に入れなくては、、、!!と
とるものとりあえずやってきました。

 

出発直前「長崎のおくださん、現在マイナス17°です。真冬です。忘れないで下さい」
と下川町民から連絡を頂きました。(ありがとうございます)
たしか千秋楽会場では
桜舞う中、畳敷きでビール飲んでた、、、

 

千秋楽会場では
「おくださん、いつ出発ですか?」とたくさん聞かれましたが
その度「秘密です」と言ってきました。
いいですか、おくだは移動する民です。
一度その土地に行ったからと言って二度と会えない訳ではありません。
涙ながらにお別れして、そのあとジョイフル(ファミレス)やナフコ(ホームセンター)で
ばったり出会うと気まずいですよ!!
ネットストアの発送があるので、落ち着いたらまた波佐見に戻ります!

 

さて、大事なお知らせです。

 

松原工房ストアは明日31日で完全になくなります。
備品の受け取りなどがある人は明日中になんとかよろしくお願いします。
おおたさんがおります。
電話0956-85-6116がもう使えません。
工房の電話0956-85-2080は使えますが
今はあまりいないのでつながりにくいです。
ご用の方はmatubarakoubou@gmail.comにメール下さい。

 

ネットストアでお買い物下さったたくさんの方々!本当にありがとうございました。
ストアの引っ越しにタイムリミットがあったので先行させていただいており、
発送作業にまだ取りかかれません。ごめんなさい!
あとものすごく発送件数が多く、、
4月中のお届けを目指します、必ずお届けしますので
どうか気長にお待ち下さい!

 

そして明日の解散に伴い、やっと終わり方を決定しました!

 

明日は松原工房として最後のブログになります。
おおたとおくだ、ひとりずつ、
卒業の言葉をしっかり書こうと思います。
地味ですが、やはり言葉で伝える事が一番大切だと考えました。

 

それから、やっぱり松原工房らしく、

 

最後にがっつり売ります!!

 

ネットストアに最後の投入をどーん!!とします!!
「これで最後のお買いものです」と宣言して買って下さった方!!まだ買ってよいですよ!!
松原工房はしつこいで!! 今、おおたさんが倉庫やアトリエで売れるものをみつくろってくれてます。
おくだはそれを北海道にてアップします!
距離など、なんてことありません!!

 

いいですか、よく聞いて下さい!
3/31(日)21時に最後のネットストア投入です!!
売れても売れなくても
3/31(日)23:59に閉店します。
「それで松原工房はおしまいです。」 発送やその後の連絡は
おくだ率いる(株)ヨナタントロッツが業務引き継ぎいたします。

 

ブログは31日付けで終わりたかったのですが
終われない感じです(笑)千秋楽の報告もなんにもできてないし!
プレイバックというかたちで
もうしばらくブログ延長戦をいたします。

 

それから
千秋楽にたくさんのお便り、プレゼント、ありがとうございました。
受け取りの連絡もお礼もまったくできていません!ごめんなさい!
でもありがたくすべて頂戴いたしました!みんなうれしかったです。

 

そして
波佐見町民や仕事の取引先、陶芸仲間や先輩たち、家族、親戚に
まったく挨拶できていません!
今回ばかりはその時間とエネルギーを制作に回して
お客さんに一個でも多く届けたい、との判断でした。
ご無礼お許し下さい。

 

それでは
明日31日、ブログとネットストアでお会いしましょう!
お待ちしております!

 

 

追伸
短歌と俳句でメッセージをちゃんとくれた方が
数名いらっしゃって爆笑しました。そういう人大好きです。
解散へのメッセージはコメント欄に書いて下さればうれしいです。
広く後世に残しましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019年3月27日 (水)

千秋楽メモリアルVTR公開!!

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千秋楽会場で流れていた松原工房メモリアルVTRを公開いたします!


13分あります。音が出ます。泣くかもです。


こちらからみれます。


オープニングセレモニーで公開された松原工房CMも見れます!


CMはこちら 


ジャパネット風味です。


 


制作はごーくんこと、立石剛氏の


5FX STUDIOです!ええ仕事しまっせ!


 


今日は引っ越しでクタクタでネットストアの投入はありません。VTRをゆっくりお楽しみ下さい。


 

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2019年3月26日 (火)

次は引っ越しだ!

あらためて怒濤の千秋楽、ありがとうございました!ものすごかったです!


どれくらいすごかったのかというと、
松原工房にはレジスターが3台あるのですが
そのうちの2台がぶっ壊れるくらいでした。
(この話はすごいエピソードを生み出したのでまた後日)


 


松原工房のお客さんの底力を見せていただきました、、


 


しかし我々のど根性(商魂)も負けておりません!!
なんと!!まだ窯の中に商品があるのです!!
千秋楽のさなかに焼き上がっていたけど
疲れ果てて出せなかった商品、、!!


 


少しずつネットストアにアップしていますのでご覧くださいね!


 


千秋楽は終わりましたが
松原工房そのものは3月31日までやっております。


 


ネットストアにつきまして
お届けはかなりお時間がかかりそうです、すみません!
けれど当たり前ですが必ずお届けします!!


 


それから追加投入してますので
複数回買われるのは当然です!
「何度も買ってスミマセン」と言って下さる方ばかりで、、
エエ人すぎます!!


 


今日もさきほど少し投入しましたので
ネットストアみてくださいね!
松原工房は


 


しぶといというか
しつこいというか


 


なかなか引き下がらないことで有名であります。


 


さて、今は猛烈に引っ越し作業をしております!!
大きい家具や備品を買って下さった方、取りにきて下さいね!
マダムマサコ、酔っぱらって忘れ物されてます、取りにきて下さいね!


 


 


 


 


 


 


 


 


 

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2019年3月25日 (月)

ネットストア本日21時、再投入!!

昨日のネットストア、ありがとうございました!


昨日(24日)21時に再投入と言っておりましたができずにごめんなさい!


お店のお客さんがすべて帰って


スタッフの中でも身内だけになったとき


おくだは倒れこんで気絶してしまいました。


店の隅のほうですっころがったまま


残ったスタッフが「いち、に、さん、、、」ともくもくと


金勘定する声をあの世から聞いておりました。


 


まだ完全復旧しておりませんが


なんとか仕切り直しやります!このあとすぐ!


一日遅れで25日、21時からネットストア再投入、見て下さいね!


 


それから明後日(26日)にはネットストアに


最後の涙のリクエストを入れます!時間はお約束できませんが


リクエストなので急がなくて大丈夫ですよ!


 


松原工房ネットストア

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2019年3月24日 (日)

ネットストアのご注意!!<超重要>

ネットストアのご注意です!超重要情報です!!!
お願いだから守ってください!!死にそうです!!
1:フライング禁止!!
オープンは本日12時(正午)です!!
ネットストア構築中にたまたま在庫がアップされている事もありますが
絶対に12時までは買わないで下さい!!
すでに何件もフライングがありますが、すべてキャンセルしています。
怒ってないのでもう一回12時に来て下さい!!
2:できるだけ注文はまとめてください!!
ゲットするためにひとつずつ決済したいお気持ちはよくよくわかりますが
伝票が増えると事務作業が数倍に広がります。苦しいです!
できるだけ、まとめてください!
小ジワ防止にご協力下さい!!
3:ご自分のお名前、ご住所、メールアドレスを間違えないで下さい!!
システム上、一度それで注文されると
こちらで訂正ができません。特にメールアドレスは
その後の注文に関するメールが一切お届けできなくなります。
事前にテキストに書いておいて、コピーペーストするなど、
間違い防止にご協力下さい!
4:メッセージは備考欄に書いて下さい!
松原工房へのメッセージはうれしく拝読いたしますので
ご注文の備考欄に書き込んで下さい。別メールで送られますと、
いろいろあって、おおたさんが見ることが出来ないのです。
メッセージは超長文はご遠慮下さい。短歌、俳句を歓迎します。
5:ゆずりあいの気持ちを大切に!
ものすごい遠方や、病床にいらっしゃる方に
お届けできるのがネットストアのいいところです。
ご高齢で一生懸命PCと向き合って下さる方もいらっしゃいます。
千秋楽会場でお買いものされた方、すでにたくさん持っていらっしゃる方、
いつでも来れたご近所の方、どうぞ優しい気持ちで参戦して下さい。
松原工房からの最後のお願いです。
どうぞよろしくおねがいします!!

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本日、大千秋楽!!そしてネットストアです!!

Sennshuuraku
本日!!!!
12:00〜
ネットストアオープンです!!!
最後です!!
商品どんどんアップされてます、下見しておいて下さい!
本日!!!!
10:00〜
焼き肉大会です!
最後です!!
全員集合です!!
野菜はカットしてお持ち下さい!!

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